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「自然素材を知ろう~ジュート」 

はじめに 

夏になると、麻素材のアイテムをよく見かけます。麻素材は、見た目に涼しく、軽くて丈夫なので、これまでも一般的に使用されていますが、最近はその注目度が上がっており、某良品店にて発売されたジュートマイバッグは品切れになる程人気のようです。今回は麻の種類の一つである人気の「ジュート」について調べてみたいと思います。 

ジュートとは?

ジュートとは麻の種類の一つです。麻は植物に含まれる繊維の総称のことで、代表的な種類はリネン、ラミー、ジュート、ヘンプなどがあり、これらは原料となる植物によってそれぞれ性質が異なります。ジュートは主に麻袋として知られ、穀物(米・大豆等)の輸送、保管に使われます。また、耐久性に優れ、無公害なので、寒さ等から樹木を防護する幹巻き、根巻、寒冷紗などの農業、工業用資材として使用される他、ラグ、カーペット、ファッションやインテリアアクセサリーとしても使用されています。

環境にやさしい  

ジュートは熱帯および亜熱帯地域で栽培され、インド、バングラデシュが主な生産地です。 

農薬や肥料を使わず短期間で収穫が可能で、100日程で2m~4mの高さまで成長します。焼却しても有害物質を出さないなど、環境にやさしい素材です。また、光合成が旺盛で、二酸化炭素(C02)の吸収力が普通の木と比べて5~6倍程あり、地球温暖化を抑制する働きもあります。 

刈り取った生の茎を水に漬けて発酵させ、10日~20日程浸し、繊維を分離し乾燥させて糸を作ります。手作業で繊維を分離させる工程なども環境にやさしいですね。これらのことから注目度が上がっているのですね。 

おわりに 

これまでは、漠然と、ジュート素材は見た目が涼しく丈夫で軽い素材だと思っていましたが、今回調べてみて、その栽培や繊維になる過程、そして使い終わってからまでも、環境にやさしい素材だということが分かりました。我が家でもジュート素材のもので活躍しているアイテムがあります。写真にある猫の爪とぎです。天然素材で安全ですし、ちぎれてしまったら又巻き直して使えます。ジュートの紐は軽くて程よくしまるので、巻きやすく重宝しています。今後はこの環境にやさしいジュート素材の商品がいろいろな分野で増えそうですね、とても楽しみです。 

参照 日本紡績協会


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